華頂短期大学 葵の広場新棟

伝統を受け継ぎ、新たなスタートラインへ

浄土宗総本山知恩院の敷地内にある華頂短期大学。
今回、華頂ホールをはじめとする新6号館、新7号館の計9室にAV設備を導入。

華頂短期大学正門にあたる知恩院古門より華頂道を望む向かって右側の敷地に新6、7号館(幼稚園含む)が配置されている)

 土宗宗祖である法然上人のみ教えを建学の精神としている華頂短期大学は、浄土宗総本山知恩院の敷地内にあります。華頂短期大学学舎は、東西に伸びる「華頂道」を中心に3つに分かれて配置されており、今回の短期大学と付属幼稚園の整備では3つの学舎を東山の地区で1つに「繋ぐ」をデザインコンセンプトに整備計画が進められました。この「繋ぐ」というのは、法然上人のみ教えを「手から手へ」伝える姿をあらわした「おてつぎ運動」に起源しています。キャンパスライフそのものが、単なる学習活動ではなく、人から人へ心を繋ぐ社会活動と捉えることから、学舎間の人の動線も重要な要素になるという意味が込められています。

華頂ホール操作卓

 ESCは整備計画のうち新6号館と新7号館のAV設備に携わりました。4階華頂ホール、3階6-301~303教室、多目的室、造形教室1、2、ML教室2、3の計9教室です。そのうち華頂ホールと6-303教室の2室に映像・音響システムを、残り7室に音響システムを導入しています。
 特に記念事業等の重要なイベントに使われる華頂ホールは、全体的に白を基調とした空間で、什器は木目調で統一されており、温か味の中にも荘厳な雰囲気があります。この部屋のAVシステムの要となるプロジェクター(7000ルーメン)、スピーカー、操作卓も、空間の調和が保たれるような形状で意匠設計、設置されました。

 また華頂ホールと6-303教室は部屋の意匠やシステム、操作卓の形状、機器の実装、AV入力ソースがそれぞれ異なっていますが、複雑な操作フローをタッチパネルとサブコントロールパネルにより統一させました。

 他の教室やフロアも同様、学校が特に意匠面において、部屋ごとのコンセンプトに基づいた空間を非常に大事にして設計に臨まれたことが窺える造りに仕上げられています。どこも落ち着きのある空間です。

  • 新6号館
  • 6-303教室
  • 華頂ホール
    正面には150インチのスクリーン

 営業段階から大変お世話になりました髙木上席幹事に整備計画について伺いました。「葵の広場は、ちょうど知恩院から望む位置であるため、今回の整備計画にあたり国宝からの眺望は大事な景観の一つとなります。建築会社を始めとした各種の業者選定においては、社会的信頼性があり、且つ景観的調和の保てる技術力を有することが一つの目安となりました」とした上で、ESCの選定理由を伺うと、まず営業担当の石田さんが熱心に通った事と、「これまで納入実績が無かったにも関らず、技術的な面からかなり踏み込んで積極的に提案をしてくれた。施主の立場になって今後の事をトータルな面から考えてくれている点が決定打となりました」というご評価を頂きました。今後も提案サポート力が問われることとなります。

 前身の華頂女学院が創立されてから97年。また葵の広場の整備を検討し始めてから、整備案に対して行政より景観特例許可が出るまでに約13年余りの歳月を要したそうです。教育に対する真摯な学校の想いと姿勢は今ここに実り、新たなスタートラインに立たれています。ESCが今、華頂短期大学との繋がりを持てたことに改めて誇りを感じた取材でした。

鈴木 舞香 2008年12月15日社内報掲載

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