長崎大学医学部 良順会館

150年の歴史に加わるAV設備

創立150周年を迎え、記念事業の一環として建設された良順会館。
ホール内のAVシステムを施工。

裏手にある、原爆遺構(ゲストハウス)が正面から見えるように、建物正面と背面の壁はガラス張りとなっています

 安政4年(1857年)11月12日、徳川幕府直轄の長崎奉公所 西役所医学伝習所にて、オランダ海軍の医官ポンペ・ファン・メルデルフォールトによる、日本初の西洋医学の講義が行われ、その日が、長崎大学医学部の創立日となりました。 西洋医学教育発祥150年、並びに創立150周年を迎えた2008年11月、記念事業の一環として「良順会館」が建設されました。今回、その中のボードインホール・専斎ホール・150周年ミュージアムにAV設備を設計・施工させていただきました。
 建物やホールの名は、松本良順・ボードイン・長与専斎(ながよせんさい)など、ポンペ同様に日本での西洋医学伝承に大きく貢献した方々から頂いたものです。

ボードインホール
ボードイン:ポンペの後継者として長崎養生所の教師となった人

 200名以上収容可能なボードインホールは、シンポジウムや国際会議の実施を目的とした部屋です。
 室内正面には横幅6mもある特注のスクリーンに、180インチサイズの大型映像が映し出されます。このスクリーン、気になるのは大きさだけではありません。普段よく目にするスクリーンとは違い、周りの黒い縁が無いのです。これは、白を基調としたホールの内観を損なうことがないように考慮されたもので、この他にも、プロジェクターやスピーカも壁内に設置するなど、意匠へのこだわりが感じられます。
 また、本来の目的である、シンポジウムや国際会議にも対応し得る機器の充実・持ち込みの同時通訳設備の利用を想定したシステム構築がされています。こうした、目に見えないシステムの中でこそ余計にESCの存在感ある技術は光ってみえました。

専斎ホール
長与専斎:ポンペ、ボードインから西洋医学を学ぶ。後に、内務省衛生局長となり、検疫、コレラ予防法案など衛生行政に従事、「衛生」という言葉を日本で初めて医学に使用した人物
映像音響ワゴンと移動式プロジェクター

 専斎ホールはパーティションによって室内を前後に2分割して利用することが可能で、会議や講義・講演といったさまざまな催しが行われる多目的ホールです。部屋の利用形態に応じて、プレゼンテーションが可能なように、3式のスクリーンと、2式の映像音響ワゴンを導入いただきました。
 お客様より、「専斎ホールは既に予約がいっぱいなんですよ。これから、いろんな人に活用してもらえるでしょうね」と、嬉しいお言葉を頂きました。

 取材の帰り際、専斎ホールの小窓から、今回導入させていただいたAV設備が利用されている様子が窺えました。営業担当の富永さんの顔からは自然と笑みがこぼれます。私自身にとっても、初めて提案から竣工までの設計を担当させていただき、とても思い入れ深い物件となりました。
 150年もの歴史に加わった、生まれたばかりのAVシステムが、今後は共に歴史を刻み、末永く活用いただければ幸いです。

稲津 義大 2008年4月25日社内報掲載

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