高エネルギー加速器研究機構

未来のノーベル賞学者を生み出す最先端研究所

2010年3月、建物の増改築にともない新たに200人収容の「小林ホール」が完成。
HDMI、DVIといったデジタル信号によりプロジェクタから投影される映像はコンテンツの本来持つ画質をそのまま再現している。

開放的な雰囲気の小林ホール

 緑豊かな筑波研究学園都市の北部にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)。ここでは、加速器(電子や陽子などの粒子を光の速度近くまで加速して高いエネルギーの状態を作り出す装置)を使って物質の根源や宇宙誕生時の物質の起源にせまる謎を解明する基礎科学研究等が行われています。

 2010年3月、建物の増改築にともない、新たに200人収容のホールが完成しました。
2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠特別栄誉教授の名前を冠して「小林ホール」と呼ばれるこのホールに、ESCは映像音響設備を導入しました。

操作卓には22インチの大型タッチパネル
日本語と英語の2ヶ国語に対応

 ホールに足を踏み入れると、正面の壁がガラス張りになっており、明るく開放的な空間が広がっています。その上部には約7.2m×2.6mの電動昇降スクリーンが設置されており、200インチのフルHD画面と135インチのサブ画面を同時に投映することが可能です。

 システム操作は舞台側にある操作卓とホール後方の調整室の両タッチパネルによる2ヶ所にて可能です。また、操作卓は上手・下手・中央・舞台裏の計4ケ所に接続し、尚且つそれぞれの映像・音声入力をタッチパネルにてマトリクスに選択できるので、様々な運用に対応することが可能です。

メインのプロジェクタが故障した場合、サブ画面を拡大してメインの代わりに使用することも可能です

 そして一番のポイントは、映像信号がデジタル中心で構成されている点です。HDMI及びDVIスイッチャによる映像切換えを行っています。デジタル信号でプロジェクタから投影される映像は非常に綺麗で、映像コンテンツの本来持つ画質がそのまま表現されていました。

 しかし、ここにたどりつくまでには様々な苦労もありました。従来のアナログ映像信号に比べ、デジタル信号は長距離を引き延ばすのが難しいこと、入出力機器間の認証等の問題がありました。また、ワーキンググループの先生方からの細かい要望に応えたシステムとする為、設計担当の長尾さんはじめとして、連日シビアなシステム検討が行われました。

調整室内にはデジタル機器が並んでいます

 そして4月21日、小林ホールで初めて行われた記念シンポジウムでは、サポート立会いをする長尾さんの姿がありました。シンポジウムは無事終了。イベントに立ち会っていた長尾さんも胸をなでおろした瞬間でした。

 今後も、ホールが広く活用され、新たなノーベル賞受賞につながる研究の一助となることを期待しています。

染谷 直子 2010年6月15日社内報掲載

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