静岡市清水文化会館(マリナート)

静岡市から発信・創造される文化

オペラ、バレエ、コンサート、ミュージカル等の多様な舞台芸術に対応できる多目的施設。
今回ESCは小ホール、大ホールの映像設備を担当した。

自由通路から臨むマリナート
向かって右側すぐに清水駅がある

 清水駅のホームに降り立つと、目の前に現れるのがマリナートこと静岡市清水文化会館です。駅から自由通路によって直結されているため、とにかくアクセスが良いのです。本建物は、老朽化した清水文化センターを建替え、オペラ、バレエ、コンサート、ミュージカル等の多様な舞台芸術に対応できる多目的施設を整備し、 市民へ文化活動の場、芸術鑑賞の機会を提供することで、静岡市の新たな文化創造と活性化を目的として計画が進められました。

 外からは、ガラス越しに二色の壁が浮き上がり、まるで夕焼と青空のような印象的な色彩です。暖色系の壁奥には小ホール、寒色系の壁奥には大ホールがあり、外からでも二つのホールの存在がわかるよう設計されています。今回ESCはこの二つのホールの映像設備を担当させて頂きました。

35㎜映写機が佇む小ホール

小ホール全景

 約300席の小ホール。その映写室には最近ではめったにお目にかかれなくなってしまった35㎜映写機が設置されています。 35㎜というのはフィルムの幅を示しており、16㎜のものに比べて映像が綺麗に表現できます。1時間程度の上映を考えると、4回程フィルムを掛け替えなければならないため、通常2機セットで設置していることが多く、こちらの小ホールでも2機並んだ形で映写室に設置されています。

35㎜映写機
試運転の際にはその場にいた誰もが感動したそうだ

 プロジェクターなど無かった時代、映写機が映像投影の主流であり、ESCが設立される以前より活躍していました。まさに、AVシステムを語るには欠かせない存在であり、今この時代にこうして関わることができたことも、非常に感慨深い思いです。
 数少ない、映写機国内メーカーの一つであるトキワカンパニー社を採用していますが、同社としても、国内へ納品する機会は減っており、最近では、韓国など海外へ輸出することが多いそうです。元々、旧清水文化センターに映写機があり、「建替え後も映写機設置を」という強い希望により、今回設置が実現しました。

開放的で木のぬくもり溢れる大ホール

大ホール全景
静岡交響楽団による心地よいクラシックが響き渡る

 約1500席を収容する大ホールの映写室には、広々としたホール内でもはっきりとした映像提示ができるよう、10600ルーメンと高輝度な3チップDLPプロジェクターが設置されています。こちらを利用することで、映像芸術作品の表現等も可能となります。
 取材当日はテストラン公演で静岡交響楽団によるコンサートが催されていました。広がりのある大ホールに響き渡るモーツァルトの交響曲40番の旋律は、非常に心打たれるものでした。これからこの静岡市という地から、たくさんの新たな文化芸術が生まれ、人々へ届けられていくことが楽しみです。

大川 祥子 2012年8月8日社内報掲載

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