 
                業務内容:顧客の要望に基づくAVシステムのヒアリング、受注前の設計、見積作成と提案書作成業務
出身学部:創造工学研究科建築学専攻
入社年:2024年
仕事内容
私が所属するシステムデザイン部(SD)の主な仕事は、営業の技術的なサポートです。受注前の案件における提案書やシステムの構成案を作成し、会社の提案設計としての価値を高めることを目指します。SD部は、営業と設計の間のような立ち位置で、主に受注前の技術支援を担当します。当社の強みはマルチベンダーであることで、特定のメーカーに縛られず、お客様の要望に対し最適な技術提案を行うことが重要です。業務は営業と連携し、お客様からヒアリングした要望に基づき、提案資料・技術資料の作成、機器構成の検討を行います。提案フェーズが完了し受注となった段階で、次の部署である設計部へ案件を引き継ぎます。この仕事の難しさは、専門機器に関する技術的な結線や機器仕様の理解です。AVシステムは機器ごとに仕様が異なるため、一つひとつを深く理解して構成を組む必要があります。しかし、入社時に専門知識がなくても、案件を通じてシステムのパターンや機器の特性を吸収し、知識を蓄積できる環境です。資料作成においては、PowerPointを主に使用し、提案の目的や、最終的な資料の受け取り手(お客様、その上司の方など)に応じて、情報や表現方法を調整するなど、戦略的な資料作りが求められます。
 
					一日の仕事の流れ
一日の流れは、主に社内での資料作成と情報収集が中心で、実際に手を動かす作業が約7割を占めます。9時に出社後、メールやチャットチェックなどの事務処理を行い、その後案件作業に移ります。10時から11時までは週次のSD部会を開催。ここでは案件進捗確認、提案書の共有、新製品や展示会情報の共有などを行います。11時から17時半までは案件作業に戻り、社内打ち合わせや技術的な検討を進めます。必要に応じて、商談に同行したり、メーカー主催の勉強会への参加したりと外出することもあります。システムデザインは、お客様の意向という「ふんわりとしたイメージ」を、資料という「具体的な形」に落とし込む作業が多く、クリエイティブな思考力も求められますので、その時間を費やすことが多いです。
 
					ESCへの入社を決めた理由
入社を決めた理由は主に3つあります。1つ目は「人」の雰囲気です。会社説明会で社員の皆さんが総務と現場の間で壁を感じさせず、とても良い雰囲気で接しているのを見て、会社の空気に魅力を感じました。2つ目はものづくりへの興味であり、人の話を聞き、相手のことを考えて何かを創り上げることが好きでした。メーカーに縛られず、柔軟にシステムを構築できる映像システムの仕事に興味を持ちました。そして、3つ目は専門分野との関連です。大学で建築音響(部屋の残響時間など、音の響きを理論的に算出、分析する研究)を専攻しており、その知識を少しでも活かせる仕事に就きたいと考えました。
ESCの社風
ESCは技術力を持つ社員が多く、個々の芯がしっかりしている会社です。得意なところを活かしつつ、風通しの良い環境です。オフィスがワンフロアであるため、社員の顔が見える状況で働いており、他部署のメンバーでも困ったときに相談に乗ってくれるなど、親切で丁寧な人が多く、安心感があります。システムデザイン部(SD部)は、非常に良い空気感の中で仕事ができています。特に、上司がそれぞれの長所を見抜く力があり、個々の特性を踏まえた育成計画を立ててくれるなど、道しるべを示してくれるサポート体制があります。同期とは、職場ではちょうど良い距離感で接することができ、心地よく働くことができています。
 
					求職者の皆さんへのメッセージ
映像システムの業界は未経験の方が多く、入社時に専門知識がない方も多いと思います。私自身も、大学で専門的な研究はしていましたが、AV機器に関する知識はほとんどない状態での入社でした。しかし、ESCでは手厚いサポート体制があり、先輩が一個ずつ丁寧に教えてくれ、小さな案件から色々な経験を積むことができます。経験を積む中で知識は必ず増えていくので、未経験であっても心配いりません。この仕事に向いているのは、探求心のある方です。知らない技術や知識を積極的に増やしていく意欲が求められます。展示会や勉強会で新しい情報を自ら進んで拾い集めることが大切です。「知っていきたい」という意欲を持つ方は、その知識を活かせる場がESCにはあるため、活躍できるでしょう。
