高音質が導く、グローバル×ハイブリッド会議の成功

  • 企業

ダイキン工業株式会社(本社:大阪市北区)は、2024年に創業100周年を迎えた、世界170以上の国と地域で事業を展開するグローバル空調総合メーカーです。 2022年の本社移転に伴い役員会議室を一新。対面でもリモートでも参加形態に関わらず高音質でストレスのない会議環境を実現し、3か国語の同時通訳にも対応しています。これまでの会議運営実績や課題をもとに設計を行い、スムーズな進行を支援するシステムを導入しました。

アプローチ

上質な音と多様な機能で、
運用に応える

大・中・小と規模の異なる3つの役員会議室のうち、『役員大会議室』では、55インチ×18面のマルチディスプレイにて多彩なレイアウトによる映像表示が行えます。 各席にはグースネックマイク、イヤホン(通訳用)、ディスプレイが設けられ、クリアで快適な音響と視聴環境を提供。3か国語対応の同時通訳システムは、ハイブリッド会議をベースとした設計により参加場所に関わらず通訳音声を選択利用できます。カメラは座席レイアウトに応じたプリセットによる直感的な操作に加え、ズームなどの手動操作及び自動追尾機能も備えており、各操作機能が集約されたタッチパネルから選択することができます。

導入機器

  • 55インチマルチディスプレイ(18面)

  • 会議マイク・同時通訳システム

  • AVコントロールタッチパネル

  • PTZカメラ

  • サウンドインジケータ

  • フェーダーユニット

移転後、社員のための
多用途な会議室も構築

2025年5月には、増床したフロアにパーテーションによる分割/併合利用が可能なスペースを構築しました。このスペースでは、2022年の本社移転時に導入した映像・音響システムをベースとして、ワイヤレス映像表示やマイク利用が可能で使い勝手の良いスペースとなっており、様々な用途で利用されています。 

クライアントボイス

「音質」と「サポート」を重視し、
よりスムーズな
運営になりました。

プロジェクトに取り組まれていたダイキン工業株式会社 経営企画室 新田尚子様と、総務部 密本万吉様、会議支援担当様にお話を伺いました(インタビュー:2025年夏)。

ダイキン 新田尚子様
もっと音環境のクオリティを
高めたい。

従来の役員会議室は、マイクもテーブルに埋め込まれ意匠面では全体としてすっきりとした佇まいでしたが、反面、紙めくりの音を拾ってしまったり、個人の声量差の影響があったりしました。また、煩雑さを回避するため運営側が操作できる項目を制限していましたが、実際には利用者側の環境の変化などもありマッチしない部分が出てきてしまいました。部分的な改良や保守などサポートいただきながら継続利用していましたが、2019年頃に移転プロジェクトが動き始め、新しいAVシステムを考えられる環境が整いました。経営陣からは、“音声と通信の絶対的安定と、会議をサポートするシステムの導入”を求められました。(新田様)

ダイキン 密本万吉様
収音の信頼性の高さが、
会議運営の安心感にも繋がっている。

現在の会議室では収音性の高さを感じています。グースネックマイクを採用したことで、話者が良い意味で“マイクを意識”してくれるようにもなりました。また、私の担当する会議体は、対面と海外の複数拠点を含めたWeb会議(主にZoom)、そして通訳対応が基本ですが、収音される会話が高音質のため、通訳用のイヤホンで補助的にオリジナル音源を聞いたり、議事作成用の音源に活用したりすることができています。(新田様)

実際に使ってみると、不安感がないことがいいですね。話しているときにちゃんと声が伝わっているなという感覚があり、内容に集中できる。それによって、生産性の向上にも寄与しているのではないでしょうか。(密本様)

採用したグースネックマイク
ソリューション営業力とサポート体制が
会議運営を支援してくれている。

会議の前には主催者側と打ち合わせの時間をいただき、シナリオを眺めながらやり方を検討するのですが、様々な機能があるためアイディアを出し合いながら柔軟な運用が行えています。(会議支援担当様)

タッチパネルに操作が集約され多様な運営ができているのは、映像システムさんのソリューション提案力と、稼働後のサポート体制、運営支援があってこそだと思います。今後も変わらずサポートいただきながら、振返りなども実施していけたらと思います。(新田様)

タッチパネルのUIについての議論は導入までに時間をかけて行いましたが、やはり実際に使用してみると更なる改善点に気付くこともあります。そういった場面でも丁寧に相談に乗っていただけるのでありがたいです。(密本様)

これからのAVシステムにも期待。

コロナ禍などを経て、会議室のインフラはある程度のサポートをつけた上でやはり切り替えのタイミングが必要だと、技術の進化の方が早いのだと学びました。また、今後は会議体の規模にもよりますが、更に臨場感溢れる会議が求められていくと思います。グローバルに繋がることは変わらず必要な要素ですし、これからも陰ながらしっかりと支えてくれるAVシステムを期待しています。(新田様)

将来的には、配線の全くない会議室が欲しいですね。ワイヤレスになることで、充電や紛失など運用面の課題も出てきますが、そういった部分も解消できるようなソリューションがあれば、物理的なインフラ劣化の心配も軽減できるような気がしています。(密本様)

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