某外資系製薬会社の日本法人が東京都内に新設したカフェ・ラウンジスペースを中心に、社内外のコミュニケーションを支援するAVシステムを導入しました。本スペースは、日常的な交流の場としてだけでなく、セミナーやイベントにも対応可能な多目的空間として設計されています。意匠性の高いフレキシブルな映像表示をはじめ、Web会議や同時通訳システム、さらに企業内スタジオ機能を完備し、多様なニーズに応える柔軟性の高い環境を構築しました。また、AVコントローラには入力映像のサムネイル表示を採用し直感的な操作を実現。自動追尾撮影や入力検知によるシステムの切り替えなど、細やかな自動化機能を組み込むことで、利用者の負担を抑えながら円滑で自然なコミュニケーションを支えています。
本プロジェクトのポイント
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自在な映像演出と追尾撮影が可能なステージ
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空間利用をシームレスに切り替えるスクリーン
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高機能かつ直感的に操作できる企業内スタジオ
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エリアを問わず柔軟に展開する同時通訳システム
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空間デザインに溶け込む、ミニマルな会議室
自在な映像演出と追尾撮影が可能なステージ
ステージ背面のガラス壁の調光フィルム(※1)面へフレキシブルな映像表示を可能にしています。AVコントローラ上では、サムネイル表示された複数の入力映像を直感的に操作でき、スワイプによる配置変更や、ピンチイン・アウトによるサイズ調整により用途に応じた自在な表示レイアウトをスムーズに構成できます。さらに、カメラが登壇者を自動で捉えて追尾するオートトラッキング機能を搭載。プレゼンターが動きながら話す場面でも、カメラ操作を行うことなく、常に安定したバストアップ映像を撮影します。高い表現力と柔軟な運用を実現しながら、オペレーション負荷を抑えたスマートなステージ環境を構築しています。
空間利用をシームレスに切り替えるスクリーン
ステージに対向する窓側エリアには、3面の120インチスクリーンを設置しています。こちらもAVコントローラによる直感的な操作が可能で、用途に応じた映像表示をスムーズに行えます。また、1面のみを使用するコンパクトなミーティングでは、フロアパネルにHDMIケーブルを接続するだけで、その位置に近いプロジェクターが自動的に起動し、スクリーンが降りてくる仕組みを構築。音声についても、使用中のスクリーン付近のスピーカーからのみ音声が出力されるため、空間全体に影響を与えることなく必要な場所に必要な音量で運用することができます。操作を意識させないオートメーション化により、シーンに合わせたスマートで快適なミーティング環境を実現しています。
高機能かつ直感的に操作できる企業内スタジオ
社内向け動画制作やPR映像の撮影に活用するスタジオには、再撮(※2)用のLEDビジョンを採用。従来のクロマキー合成と比べて編集作業の負担を抑えながら、背景表現の幅を広げることが可能です。プロンプターや照明機材といった基本的な設備を備え、さまざまな撮影シーンに対応。一方で、専門知識も必要になるビデオミキサーの操作については最低限でも運用できるよう、AVコントローラからの映像選択やカメラコントローラを用いることで、直感的な操作性を確保しています。専門スタッフに依存せずとも扱いやすい設計とすることで、日常的なコンテンツ制作にも取り入れやすい、ユーザーフレンドリーな企業内スタジオ環境を実現しています。
エリアを問わず柔軟に展開する同時通訳システム
同時通訳システムは、対面だけでなくWeb会議にも対応しています。通訳ブースは1か所ですが、カフェ・ラウンジスペースやスタジオ、Web会議など、利用シーンに応じた様々なサイトで通訳機能を活用できる設計となっており、限られた設備を柔軟に運用することで対面・リモートを問わず多様なコミュニケーションシーンに対応します。
空間デザインに溶け込む、ミニマルな会議室
各会議スペースにはケーブルリトラクター(ケーブル収納システム)を設置し、テーブルまわりをすっきりと保てるよう配慮しています。Web会議にも対応しているため、小規模な打ち合わせから大人数のプロジェクト会議まで、その時々のシーンに合った柔軟な開催が可能です。また、インタラクティブボードの設置や個室ブースなども備え、集中した作業からコラボレーションまで、多様な働き方に寄り添う空間構成となっています。