ポラリス保健看護学院(星総合病院) メグレズホール

東北の復興を歌声と共に届ける

330人収容の「メグレズホール」に映像音響設備を導入。
東北地方の地域市民の方にまで広く開放され、オープン以来ほぼ毎日利用されている。

 福島県郡山市、公益財団法人星総合病院の運営するポラリス保健看護学院は、質の高い、地域ニーズに即した看護職者輩出を目的に、新病院の建設・移転と共に、2013年6月、新校舎が竣工しました。

 災害時は病室としても使用できる実践的な実習室や、音楽ホールとしても活用できる講堂などが設けられ、若き看護学生が日々勉学や実習に励んでいます。

建物外観
  • ステージ中央より

 この講堂「メグレズホール」は330人を収容し、催事や研修会だけでなく、演奏会・演劇などにも利用できます。合唱や吹奏楽の盛んな東北地方の中高生から地域市民の方にまで広く開放され、オープン以来ほぼ毎日使用されています。震災被災地に多くの感動をもたらすこのホールの映像音響設備を、ESCは種々の関連業者と協力して構築いたしました。

こだわりのホールAV設備

 木を基調とした温かな雰囲気の意匠も美しいホールですが、地域を音楽で繋ぐという同病院理事長の強い思いを受け、音響計画は綿密に設計を行いました。ホール天井裏に吊り下げられたプロセニアムスピーカだけでなく、その他ステージサイド、ステージフロント、フォールドバックなどのスピーカ設備は、建築音響を最大限に考慮したホール内装とあいまって最高音質を生み出し、専門家からも非常に高い評価を得ています。その会場内の音声は、演奏規模に応じて任意の高さに設定できる昇降式の集音マイクにより収録することができます。

  • 約300㎏のプロセニアムスピーカ
  • 昇降式3点吊り集音マイク

 ステージ上には300インチの電動昇降スクリーン、映写室には1万ルーメンを超える高輝度・高解像度ビデオプロジェクタを備え、また、ホール内前後に設置したカメラによってデジタルHDでの収録も行えます。前方のカメラではステージ内や指揮者、及び客席の表情をとらえるアングルで撮影可能です。
 これらの映像・音声はロビーやホワイエに設置したモニタ用ディスプレイや天井スピーカへライブ配信されており、中の様子をうかがい知ることができます。

ホール内全景

巨大地震を乗り越え、地域と歩むこれから

 東日本大震災から3年が経とうとしています。星総合病院は病院建物が被災し、震災直後27あったすべての診療科の機能が停止、一時は仮設テントでの外来受付のみという状態が続きました。そして入院患者の転院を余儀なくされ、未曽有の大災害とその傷跡を前にして、激しい虚無感などに襲われることもあったのではないでしょうか。

取材にご協力いただいた
人事部永崎様(中)、管財部鈴木様(右)、
ESC担当SE鶴重さん(左)、 営業齋田さん(枠)

 しかし、病院機能の停止した2か月の間、スタッフの皆さんはいち早く復旧できるよう、時間を無駄にせぬよう、星北斗理事長の拡声器を用いての鼓舞の下、とにかく前向きに医療研修や仮設病院の準備に尽力したそうです。新病院の計画は震災以前から進められてきましたが、震災で工事が中断するも、新しい病院ができることへの全体の期待は一層高まり、その後現場一丸となって建設が加速。完成した諸施設を理事長は「希望の砦」と表現されました。

 現在、新病院・学院は地域との繋がりを取り戻し、それがホールの高い利用率となって表れています。「メグレズホールは未来の子供達にまで何世代もわたって継続して利用してもらいたい。郡山は元気だぞということをホールから地域に発信していきたい」そう語る同病院人事部の永崎様。
 東北復興のシンボルとして、地域医療の明るい拠点として歩みを続ける星総合病院を、陰ながら応援しています。

下川 紘子 2013年12月16日社内報掲載

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