工学院大学 八王子キャンパス 総合教育棟

オリジナリティ溢れるシステム構築

八王子キャンパスに125周年記念総合教育棟が2012年9月に竣工。
大中小教室、会議室へAV設備や遠隔講義システムを導入。ICカード利用にも対応。

総合教育棟
4つのL字型の棟が寄り添うように建てられています。パッサージュという通路でつながれ視線や活動の交差を促し、 緊張感と賑わいを生み出す空間を作っています

 1963年に建設された工学院大学八王子キャンパスは、2012年10月31日に創立125周年を迎え、125周年記念総合教育棟が9月6日に竣工しました。

 2007年、八王子キャンパスのセンターゾーンにスチューデントセンターが建設され、学生たちの休憩や食事、交流を行う場所としてキャンパスライフを支えている中、 さらに豊かなキャンパスライフを送れるよう、学生サービス、教育研究機能を集約させ、150周年に向けた事業として総合教育棟が新設されました。

 この隣接(渡り廊下で接続)する2つの建物が八王子キャンパスのシンボルとなり、またキャンパスライフの核として機能することを目指しています。

 免震構造で地下1階地上4階建てとなる総合教育棟の中で、今回ESCは大中小教室28室と会議室1室の計29部屋のAV設備と、遠隔講義システム、遠隔管理システムを導入させて頂きました。

  • 小教室
  • 中教室

既存の使い勝手を踏襲したシステム

 2005年に新宿・八王子キャンパスの約30教室にAV設備を導入した際、工学院大学オリジナルのハイブリッドシステムを開発しました。 この度は今までの工学院大学におけるAV設備の歴史や使い勝手を踏襲することと、デジタル化への移行、教員方からの改善要望を踏まえて、 新型ハイブリッドシステムを開発しました。ハイブリッドシステムとは、シートスイッチとタブレットモニタを用いて、AV操作、プレビューモニタ、電子黒板、常設PCモニタの4役を担うシステムです。

新型の機能は、

  • HDMI等の外部入力追加でデジタル信号に対応
  • スクリーンのワイド化に伴いタブレットモニタのワイド化
  • ICカードによるAVシステム起動管理
  • 遠隔講義の操作(接続・カメラ操作など)

を追加しました

  • 新しくなったハイブリッドパネルシステム
    座り利用、立ち利用両対応するためにタブレットモニタの傾きを可変できます
  • ICカード
    ICカードのデザインもESCで行いました
  • 操作卓全景

遠隔講義・遠隔管理システムの導入

 工学院大学では2009年に他大学との連携講義を行うため、遠隔講義システムを導入しました。工学院大学の遠隔講義形式は、教員用のモニタリングとして黒板側に向けた天吊りディスプレイを、教員用天吊りカメラを挟んで2台設置しています。

 今回の総合教育棟にも同じように3教室に遠隔講義システムを導入しました。導入した設備を一括管理出来るよう、ESCの遠隔管理システム、AVAMSも導入しました。このシステムを使用することで、教務課のPCで利用状況等を把握し、全体の管理を簡潔に行っています。

  • タブレットモニタ
    上記の大教室では、遠隔講義の際の教員用モニタリングを、ディスプレイの代わりにタブレットモニタ上で確認出来るようになっています
  • 教員用の天吊りディスプレイ
    工学院大学の特徴的な遠隔講義形式
大教室(階段教室)
スクリーンは中央に240インチ一面と、左右に170インチ2面が設置されています

多目的に使用可能な大教室

 新設の総合教育棟には400人規模の教室を設け、普通教室としての使用はもちろん、シンポジウムや講演会等を行っています。この教室は階段教室となっており、5本スタックされたラインアレイスピーカを前方左右に設置し、前方から後方まで均一かつ明瞭に音声を届ける環境を整えました。 また映画や音楽の迫力も確保可能なサブウーファーもステージ下に収納しています。吸音の計算や音響シュミレーションを設計段階から行いました。

 新しい技術が次々生まれる今日ですが、それらの技術とこれまでの使い勝手を組み合わせることで、お客様に寄り添ったシステムが生まれ、その大学のオリジナリティがより確立されることが今回の取材で感じられました。

田村 有芙 2013年1月11日社内報掲載

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