沖縄科学技術大学(OIST)

碧い海に囲まれた最先端教育・研究設備

会議室のスクリーンやプロジェクタはもちろん、会議マイク・同時通訳そしてTV会議やWeb会議といった
多種多様な機能を操作者のスキルを問われることなく扱うことのできる「信頼できるシステム」を構築。

 多くの観光客で賑わう那覇市を抜け、車で北上すること1時間半。碧い海を眼下に見下ろす小高い丘の上に沖縄科学技術大学院大学(略称:OIST)のキャンパスがあります。
 OISTは5年一貫制の博士課程を置く大学院大学で、教員と学生の半数以上を外国人とし、教育と研究は全て英語で行われています。優秀な人材の育成を謳う学校は数多くあっても、ここOISTにおいては別格です。

 毎年約20人の入学生に対し、最先端機器を備えたラボでは、教員1人に対して2人の学生という比率で研究が行われます。その教員というのもノーベル賞受賞者を含む著名な科学者ばかりで構成されており、言葉のとおり、世界最高水準の科学技術に関する研究及び教育を受けることができます。
 さて、このような場で求められるAVシステムとはどのようなものなのでしょうか。前記のとおり、世界トップレベルの人材育成を目指す教育機関であることから、研究施設はもちろんのこと、会議室においても、世界と繋がるネットワークの一部であることが望まれます。今回ESCでは、複数ある会議室の中の1つ、C209会議室のAVシステム構築のお手伝いをさせて頂きました。早速、ご紹介致します。

C209会議室全景

OISTの既存AVシステムが抱える問題

 スクリーンやプロジェクタはもちろん、ここでは会議マイク・同時通訳そしてTV会議・web会議といった機能は、最低限必要なものとしていくつかの会議室に導入されています。それは、今回のC209会議室においても同様です。では、今回の会議室はこれまでと何が違うのか? それは、「制御」によってシステムを集約したことです。
 これまで、TV会議・Web会議・同時通訳などのシステムはそれぞれ単独のシステムとして存在していました。これではどうしても操作は複雑を極め、操作ミスや多くの手間が発生してしまいます。操作者のスキルを問われることなく、また、利用者の手間を省き、誰にでも簡単に扱うことのできる「信頼できるシステムが欲しい」。これが我々に求められるものでした。

信頼できるシステム

タッチパネル画面
実際に映像が表示されている室内正面の写真

 信頼できるシステムとは何か?我々の導き出した答えは「安定性」と「操作性」です。
 会議マイク・同時通訳システムを中心に、システムを構築する上で、全ての機器は有線タイプのものを選定しています。物理的に線で繋がることで安定性は格段に上がります。それでもやはり、ワイヤレスという利用者にとっての利便性は捨て難いもの。そこで、持込パソコンやタッチパネルといった、操作を必要とする機器については、有線での接続はもちろん、無線LANを利用したワイヤレス式のシステムも併行して利用することも可能です。このようにして、まずはハード面において安定したシステムの構築を行いました。

 次は操作性です。操作の要となるのは、やはりタッチパネルです。様々なシステムが複雑に絡み合う中で、しかも、様々な人が操作を行うといった環境において、如何に直感的な操作でシステムを充分に利用できるのかという検討を重ね、辿り着いたのが、実際の室内正面の写真をタッチパネルに取り込んでしまうという手段です。こうすることで、タッチパネルの写真上にある中央の壁面や左右のディスプレイに触れると、そこに表示する映像(TV会議やパソコンなど)の選択画面に移行し、更に細かな選択画面に移行するといった具合に、操作者は次に何をしないといけないのか?と立ち止まることなく、常に必要最低限の選択を行っていくだけで目的とするシステムの利用に辿り着くことができるのです。
 こうして、「安定性と操作性に優れたシステム」即ち、ESCの考える「信頼できるシステム」が完成しました。

(右から)
OIST担当窓口:ガンガーナート・シャンムガリンガムさん
営業・設計担当:大嶋さん
施工担当:三森さん
制御担当:原さん

 今回AVシステムを導入させて頂いたC209会議室は、地域連携活動の一環で、企業や団体の方々や学生が訪問された際にもOISTを代表する部屋の1つとして利用されているそうです。「学内では予約するのも難しいくらいで、理事会や管理者が優先的に利用できるよう制限をかけている程です」と、笑顔交じりに嬉しそうに新たな悩みを打ち明けてくださったのは、インフォメーションサービスセクションでマネージャーを務めるガンガーナート・シャンムガリンガムさん。
 今回の改修計画では学内の窓口となってご協力頂きました。
「所管の内閣府やノーベル賞受賞者などが参加する重要な会議においてスムーズに進行が行えました。学内のITセクションからの評価も高く、特にタッチパネルを使った操作は期待以上のものでした」と、これ以上に無いお言葉を頂くことができました。

 今後は研究発表の場を充実していきたいとのことで、下見も兼ねて大小様々な会議室を案内して頂きました。今回の成功を経て、一部屋ごとに新たなシステムの想像や理想が膨らみます。その想像と理想を現実に変える自信の表れと、今回の取材が終始和やかな雰囲気で終わったことについては、取材後に撮った左の写真を見て頂ければ語るまでもありません。

稲津 義大 2014年8月29日社内報掲載

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